紅葉の茂住峠・桧峠2

    (2007.11.3)   更新 2007.11.8 
  地図
茂住峠直下のモミジ
茂住峠付近のモミジ


横谷付近まで来ると、林道を進んでくるユンボに出会った。茶髪でロンゲのにいちゃんが運転していた。この山中では思い切り違和感があった。しかし、そんな思いを吹き飛ばすデンジャラスな風景が次から次へと現れた。
林道を進んでくるユンボ(10:44) デンジャラスな風景(10:53)
長棟林道
トンネルを抜けてもデンジャラス



そのトンネルが何本かあって、中には素堀りのトンネルもあり、あまりに凄いので、デジカメを動画モードにし、手持ちで走りながら撮影してみた。トンネルの中もデンジャラスやけど、手持ちで走るのはもっとデンジャラスやった(>_<)
素堀りトンネル



道が大きく曲がり込んだところに取水ダムのような建造物と広場があったので、ランチタイムにした。走っていると、さほど寒くはないが、止まると冷えてくる。これからは重くてもバーナーを持って、お昼は火器パーティにしたいなあ。

ランチタイム後も紅葉は続く。大きな岩組みの中に馬頭観音が祀ってある。私らから言わせてもらえば、こんなところに馬頭さんがいるだけでも驚異である。道端に「20km、警笛、徐行」という年代ものの標識があった。パイプごと70度くらいに曲げられた様は自然のせいか、はたまたドライバーのせいかわからぬが、環境が厳しいことだけはわかる。
楽しいランチタイム(10:59) 鉱山の跡地の前を通る(8:17)
岩組みの中に馬頭さん(11:32) 「20km、警笛、徐行」の標識(11:34)



そんな道をドンドン下っていくうちに、奥山発電所の送水路管が出現した。発電所に辿り着けば、長い長い下りもようやく終わりに近づき、桧峠への登りが始まるはず。案の定、林道のゲートが出てきた。ゲートの向こうには発電所への入り口があった。「北陸電力奥山第一発電所取水口」の看板がある。

遠くから市町村の広報連絡のような音が聞こえてくる。このまま谷を下りたら、細入の庵谷峠付近に行けるのだが、公道は全くない(電力会社用のものはあるかもしれない)。これから桧峠を越えて、富山平野まで下りてからでないと、目と鼻の先の細入まで行けないのだ。ホントものすごい迂回である。
奥山発電所の送水路管(11:56) 林道ゲート(12:03)
北陸電力奥山第一発電所の入り口(12:04)



発電所を過ぎると、道端に異形の建造物が出現した。道の片側(崖下側)に2つづつあるのだ。その形状に始めは発電所の送水管を通した名残りか?と思ったが、何対かあるし、形も左右対称ではないし、ひょっとすると吊り橋のロープ止めかと思った。でも道の左右にないのは解せないし、う〜ん、何なんだろう???

などと考えていると、ついに道が少し登りだした。風呂桶谷などという人を食ったようなネーミングの谷もあった。
異形の建造物が出現(12:07) う〜ん、何なんだろう???
道が少し登りだした(12:25) 風呂桶谷(12:29)



その近辺から横を見ると、かなり近いところに桧峠と思われる鞍部と切り通しが見えた。なんだ、殆ど上がってないじゃん(^^;) じっさい緩い傾斜がダラダラ続いて登っていく。ゴツゴツした石が路面に出ている所もあるが、それも少しの間だけである。
桧峠と思われる鞍部と切り通し(12:33) 石が路面に出ている所(12:43)



そして、ついに桧峠に到着。黄色い林道ゲートが人間界と魔界との出入り口、日本神話に出てくる黄泉比良坂(よもつひらさか)のように感じたのは私だけだろうか?あまりに順調に来たのでさほど感じなかったが、この道中の風物は相当厳しい自然の中に置かれている。それだけにここに来るにはかなり褌を締めてかからねばいけないだろう。
桧峠に到着(12:45)黄泉比良坂のよう・・・ 峠の北側から
林道大山荒屋敷桧峠線の道標がある 峠の北側から



峠から下りだす。道はあいかわらずベタベタしている。そしてやっと舗装路が出てきた。じつに5時間ぶりである(゚o゚) そして現れた集落は大山町小坂。こんなところでバスが通っている。朝夕2便。スクールバスのようなものだろう。平野部はすぐそこだ。
道はベタベタしている(12:56) やっと舗装路に辿り着いた(13:04)
大山町小坂の集落(13:07) 朝夕2便のバス亭(13:08)



平野部に出てから猪谷駅まで延々と戻る。ふと振り向けば立山が白い。目を横に転ずると剣も白い。もう山は冬だなあ!

1時間に1本の高山線に乗るまでもなく、線路沿い10kmの道のりなどは走った方が早く、15時には猪谷駅に戻れた。駅の入り口に「本日、文化の日につき無料開放いたします。猪谷関所館」の張り紙があった。いままで何度か猪谷へは来ているが、わざわざ入ろうとは思わなかった。時間も余ったし、こんな機会は2度とないので、早速入館。地元の街道情報に詳しい学芸員さんが懇切丁寧に解説してくれたので閉館間際までお邪魔していた(^^ゞ
立山が白い(13:43) 剣も白い
猪谷駅(14:57) 猪谷関所館



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